心理学検定とは?心理学検定の概要や難易度をわかりやすく解説
心理学検定と聞いても、内容がよくわからない方は多いのではないでしょうか?
心理学検定は、心理学の基礎知識や理解を測るための内容で、心理学に興味を持つ人や専門知識を身につけたい人にとても人気があります。
心理学検定に合格すると、心理学の基本的な内容を理解している証明になります。本記事では、心理学検定の概要や難易度などをわかりやすく解説いたします。
心理学検定とは?
心理学検定とは、一般社団法人日本心理学諸学会連合(日心連)が実施している検定です。
心理学の基礎知識や能力の客観的到達度を認定する検定試験で、数多くの心理学関連の資格や検定の中でも、認知度が高く人気のある検定のひとつです。
心理学検定は、年齢や学歴を問わずに受検を希望する全ての方に受検資格があります。 そのため、大学で心理学を専門的に学んでいる学生から心理学に興味がある社会人まで、実に幅広い層の人たちが受検しています。
心理学検定の概要
受験資格や出題科目など、最低限おさえておくべき情報です。ますは心理学検定の概要を理解しましょう。
- 受験資格について
学歴・年齢問わず受検を希望する全ての方に受検資格があります。 - 出題科目について
試験問題は心理学の10科目について行われ、10科目が2領域に分類されています(A領域5科目・B領域5科目)。
A領域
原理・研究法・歴史学習・認知・知覚発達・教育社会・感情・性格臨床・障害
B領域
神経・生理統計・測定・評価産業・組織健康・福祉犯罪・非行 - 出題範囲について
試験では、領域ごとに出題されます。
領域内のどの科目に解答するかは、各受検者の任意となります。
また、試験期間内において各領域を別日に分けて受検することもできます。 - 試験時間について
試験時間はA領域・B領域ともに100分間固定です。受検科目数による試験時間の変動はありません。
なお、任意のタイミングで試験を終了することができます。 - 試験形式について
試験はCBT(Computer Based Testing)方式によって実施されます。 - 試験会場について
全国にある試験会場からご希望の試験会場を選んで受検することができます。 - 受験料について
受検料は以下の表のとおりです。
一般申込の場合 | 団体割引の場合(10名以上) | |
A領域 | 7,700円(税込) | 6,600円(税込) |
B領域 | 7,700円(税込) | 6,600円(税込) |
A領域+B領域 | 12,100円(税込) | 9,900円(税込) ※A・Bセット割引(3,300円引き)と 団体割引(各領域1,100円引き)の両方が適用となります。 |
- 級について
合格科目数に応じて、「特1級」「1級」「2級」の3種の級を認定します。
特1級
A領域の5科目、B領域の5科目の10科目すべてに合格
1級
A領域の4科目を含む 合計6科目に合格
2級
A領域の2科目を含む 合計3科目に合格
※「認定心理士」取得している方は、A領域3科目以上の合格で1級に認定される優遇措置があります。心理学検定の認定級は、生涯有効です。更新の必要はありません。 - 有効期間について
合格科目は一定期間累積できます。詳細は合格科目有効制度・検定登録番号を参照してください。 - 日程について
お申し込み
心理学検定の申込み期間は、例年12月下旬~3月下旬、5月下旬~8月下旬です。
検定試験
心理学検定の試験日は、例年2月下旬~3月下旬、7月中旬~8月下旬のなかで希望日を選択できます。
検定結果
検定結果は、試験期間終了後の翌月末に通知します。全受検者に各科目の合否を通知するとともに、各級の認定者には合格証を同封します。 - 合格基準について
各科目の合格基準は約6割の正答率が目安です。ただし、出題問題の難易度によって基準が変動する可能性があります。
心理学検定の難易度
過去の⼼理学検定試験の結果
これまでに実施された、直近数回分の心理学検定試験の実受検者数や新規に級が認定された受検者の内訳です。
一部のブログや記事コンテンツでは、心理学検定の合格率は公開されていないため、正確な難易度はわからないという情報もあります。
しかし一般社団法人 日本心理学諸学会連合が公表している、心理学検定試験実施結果のデータがあるので、確認してみてください。
一概に断定はできませんが「難易度は高め」かと思います。
外部リンク(PDFファイル):2023年7月~8月 第17回心理学検定試験実施 結果概要
外部リンク(PDFファイル):2023年2月~3月 第16回心理学検定試験実施 結果概要
外部リンク(PDFファイル):2022年7月~8月 第15回心理学検定試験実施 結果概要
まとめ
本記事では、心理学検定の概要や難易度についてお伝えしました。
心理学検定についての基本的な内容や、過去の心理学検定試験の結果を押さえておくことで、全体を把握してイメージできるので、学習計画が立てやすくなります。今回ご紹介した内容が、少しでも心理学検定試験の合格に役立てば幸いです。
本記事の内容が、最後まで読んでいただいた皆さんの、心理学検定試験の勉強のお役に立てれば幸いです。