最強ノートのまとめ方!心理学検定の勉強を効率的に進めるために
心理学検定に限らず勉強をするうえで、ノートは切っても切り離せない存在です。
そして勉強や仕事など、用途に応じて最適なノートの種類やノート術があります。
本記事では、効率的に勉強を進めるため、最適なノートのまとめ方を紹介いたします。
目次
勉強した内容をノートにまとめる意味
なぜ勉強した内容をノートにまとめることが、重要なのでしょうか?
ノートにまとめることにより、知識の吸収と理解を向上させることができるからです。インプットのみでなく、アウトプットすることが知識の定着につながります。その効果は、科学的にも証明されているので信頼できます。
知識の定着を助けるツールとしてのノート
ノートにまとめるということは、情報の処理と記憶の定着に大きな役割を果たします。
脳科学によると、書くことによって情報は二度処理されるため、記憶に残りやすくなります。
具体的には、聞いたことや読んだことを自分の言葉で書き留めることで、情報の理解が深まり、長期記憶へと移行しやすくなります。
またノートにまとめるということは、モチベーションの向上にもつながります。
自分だけのノートを作成することで、学びに対する愛着感が生まれ、これがモチベーションの向上につながります。
ノートは、学習の進行を視覚的に確認する手段でもあり、これが達成感や次への学習意欲を刺激します。
効果的なノートのまとめ方
効果的にノートをまとめるためには、単に聞いたことを書き留めるだけでなく、次のような点に注意することが重要です。
キーポイントを絞る: 読書や授業から重要な情報やキーポイントを選び出し、それを中心にノートにまとめます。
自分の言葉で書く: 聞いたことや読んだことを、自分の言葉で要約することで、理解を深めます。
見える化する: 図表や色分け、マインドマップなどを使い、視覚的な要素で情報を整理します。
大学ノートでまとめるか、方眼ノートでまとめるか
学習効率を上げるためには、ノート選びも重要です。
ノートにまとめる時に、大学ノートと方眼ノートのどちらにするか迷うことはありますか?
大学ノートと方眼ノート、どちらでまとめるのが勉強に適しているのでしょうか。
大学ノートと方眼ノートの基本的な違い
大学ノートと方眼ノートは、それぞれ異なる目的で使用されることが多いため、基本的な違いがいくつかあります。
罫線の種類
大学ノート:横罫線が引かれていて、メモやノート取り、文章の記録に適しています。罫線の間隔は一定で、読み書きをしやすくするためのガイドとして機能します。
方眼ノート:小さな正方形がグリッド状に配置されていて、数学や科学のグラフ、設計や図面などの精密な描画に適しています。
用途
大学ノート:文章を書いたり、授業のメモを取るのに適しています。整理されたノート作りに役立ち、情報を順序立てて記録するのに便利です。
方眼ノート:工学、建築、芸術設計など、正確な描画が求められる分野でよく使用されます。
視覚的な整理
大学ノート:文の構造がはっきりとし、段落や要点を明確にするのに役立ちます。
方眼ノート:データや図を整理し、ビジュアルな情報を整然と配置するのに有利です。
これらの違いを理解することで、それぞれのノートをその最適な用途に合わせて活用することができます。
大学ノートのメリットとデメリット
多くの人が日常的に目にするノートは大学ノートなので、特に気にしない人は大学ノートを選ぶと思います。
普段何気なく使っている大学ノートのメリットとデメリットを知っておくと、用途に応じて使い分けができるようになります。
メリット
使い慣れている:日常的に使っている型なので、抵抗感なく使うことができます。
整理が簡単:横罫線が引かれているので、文章を書いたりメモを取るなど、情報の整理に適しています。
デメリット
多様性がない:横罫線のみなので、線や図形、グラフを描くなど特定のニーズを持つユーザーには不向きかもしれません。
大学ノートはそのシンプルさから多くの場面で便利ですが、特定の目的や用途の場合には他のノートタイプを検討する必要があるかもしれません。
方眼ノートのメリットとデメリット
10年程前になりますが、「頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」という本が販売されるほど、方眼ノートは多くの場面で優れた使い方ができると評価されています。
また「キャンパスノート」を販売している、コクヨ社員の方もある記事で方眼ノートをおすすめしていました。
方眼ノートは独特なグリッド状のレイアウトが多くのメリットをもたらしますが、一方でデメリットも存在します。
メリット
精密な作業に向いている:線や図形、グラフを描く際に正確な寸法や比率が求められる時に非常に有用です。
整理しやすい:グリッド構造なので情報を整然とまとめやすく、きれいに整理できます。
多用途性:文字のみでなく、スケッチやパターンの作成、デザイン思考など、クリエイティブな活動にも適しています。
デメリット
視認性や可読性が落ちやすい:多くの線が引かれているため、文字が読みづらくなることがあります。
用途が限定されやすい:方眼ノートに慣れていないと、一般的な用途に向かないことがあります。
方眼ノートの特性を理解して、目的に合わせて選ぶことが重要です。それにより、そのメリットを最大限に活かし、デメリットを避けることができます。
ノートのまとめ方(コーネル式ノート術と二分割ノート術)
ここまでは、大学ノートと方眼ノートの比較をしてきましたが、ここからは、ノートのまとめ方を紹介していきます。
ノート術を覚えて実践することで、学習効率を飛躍的に向上させることができます。
特にコーネル式ノート術と二分割ノート術は、効果的なノートのまとめ方として広く認識されています。
最適な用途や使い方を覚えて、効率的に勉強を進めましょう。
コーネル式ノート術とは
コーネル式ノート術は、1989年にコーネル大学の教育心理学教授であるウォルター・ポーク教授が開発しました。
学生たちがより効率的に学習し、情報を整理しやすくすることを目的としてこのノート術を考案しました。
コーネル式ノート術は、ページを「ノート」、「キーワード・質問」、「サマリー(要約)」の3つのセクションに分ける方法です。
この構造は、授業や自習中に情報を効率的に記録し、後で内容を振り返る際に理解を深めるのを助けます。
コーネル式ノート術が向いている用途
このノート術は、本や授業の内容を整理しながら記録する際に特に有効です。
情報の要点を素早くキャッチし、重要なポイントや疑問を記録しながら学習を進めることができます。
また、内容のレビューがわかりやすいので試験勉強にも最適です。
コーネル式ノート術のやり方
ページ分割:ページを縦に三分割します。
中央の広い列を「1.ノート」、左の狭い列を「2.キーワード・質問」、下の部分を「3.サマリー(要約)」とします。
記入場所 | 名称 | 記入タイミング | 内容 | |
---|---|---|---|---|
1 | 右列 | ノート | 勉強中 | 読書や授業の情報をすべて書くのではなく、必要な情報を箇条書きや走り書きなどで簡潔にまとめます。 |
2 | 左列 | キーワード・質問 | 復習時 | 記憶の手掛かりとなるような、章やトピックの重要なキーワードや質問を記入します。 |
3 | 下部 | サマリー(要約) | 復習時 | 頭の中で情報を整理してから、2,3行で1ページの内容がわかるように、なるべく短く過不足なく情報をまとめます。 |
二分割ノート術とは
二分割ノート術では、ページを横に2つのセクションに分けて情報を整理します。
この手法は、視覚的に情報を区切ることで、異なる種類の情報を明確に分けて記録するのに役立ちます。
そのシンプルさと適用の柔軟性から、多くの教育者や学習者によって広く使われています。特に特定の訓練を必要とせず、誰もが容易に実践できるのも特徴です。
二分割ノート術が向いている用途
このノート術は、学習内容を整理するだけでなく、日常のスケジュール管理やビジネスにおいても幅広く役立ちます。
情報をカテゴリ別にすぐに視覚化できるため、見える化したい状況で特に有効です。
二分割ノート術のやり方
ページ分割:ページを縦に二等分します。ページは左側と右側2つの縦セクションに分かれます。
二分割ノート術は、後でノートを見返す際に左側のセクションから主要な学習内容を素早く確認でき、右側のセクションで深い理解や疑問点を再確認できます。
記入場所 | 内容 | |
---|---|---|
1 | 左列 | 読んだ本の内容や授業の要点など、大まかな流れを記入します。 |
2 | 右列 | 気になった点や感想など、補足情報を記入します。 |
まとめ
ノート術を活用することで、学習効率が向上し知識の定着を促進することができます。
自分に適しているノートとノート術を選んで積極的に活用してみてください。
本記事の内容が、最後まで読んでいただいた皆さんの、心理学検定試験の勉強のお役に立てれば幸いです。