直面した「グレーゾーンに悩む親が多い」という現実(第2回)

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前回の記事から、9歳のわが子が成長する一部始終の体験をブログで書きはじめました。

私は「9歳の壁」の分岐点で、行動を起こし始めることができたのですが、すぐに現実を目の当たりにすることになります。
結局、自分の想いだけではどうにもできないのかと、諦めそうになりました。

すぐには見えない子どもの側面

グレーゾーンに悩む親

小さい頃から第一印象は、「とてもしっかりしてそう。」と会う人会う人にいわれ続けてきました。

それは顔がキリッとしているからなのか、大人に対して敬語を使って話すからからなのか。
たしかに親からしても、第一印象はしっかりしてそうに見えると思います。

先日、小さい頃からお世話になっている小児科の先生に受診する機会があったので、最近気になることを相談してみたところ
「昔からみているけど、何も心配ないし気になる事はないから大丈夫じゃない?」といわれました。
親からすると、このままで良いのか心配する一方、病院の先生には大丈夫といわれて、この先どうすべきかまた困惑してしまいました。

ただ、少し冷静になって考えてみるとわかることなのですが。
昔から色々と助けていただき、大変お世話になっている先生ではありますが、子どもと接するのは受診中の限られた時間のみなのです。
その都度、親から子どもについての話を聞いていたとしても、限られた時間の中でその子にどんな特性があり、普段どんな言動をしているのかを知り理解するというのは難しいことだと思いました。
また小児精神科・児童精神科・脳神経小児科など、そのような症状を専門に診る先生でもないのです

行動したがすぐに出鼻をくじかれて

少し話は前後しますが、今回小児科の先生に相談する前、すでに最寄りの子どもの脳や精神を専門とする病院へ問い合わせしていました。

しかしその病院は患者さんの数が多いため、新患の受け付けは当面の間できないとのことでした。
小児科の先生も、その病院を紹介してくれましたが、結果は同じでした…
紹介なら受け付けて貰えるかと少し期待したのですが、そう都合よくはいきません。

それから小児精神科・児童精神科・脳神経小児科などのある、いくつかの病院に問い合わせてみたのですが、どこの病院も新患の受付を停止していたり、初診が数か月先まで待つという状況でした。
子どもの産まれた病院にも問い合わせたところ、新患の受付は一応しているのですが、予約開始時間が決まっていて毎回すぐ予約が埋まってしまうとのことでした。
また自宅からかなり距離のある病院なので、もし受付ができたとしても物理的に通うのが厳しいので断念しました。
せっかく行動し始めたのですが、なかなか思い通りにはなりません。

データで見るグレーゾーンの子どもが増えている現実

情報化社会になったことで、グレーゾーンやADHD、ASDという言葉が一般化してきたのは間違いありません。

今回いくつかの病院に問い合わせた結果からも、私も含めグレーゾーンに悩む親が多いという現実に直面しました。
わが子のため、どうにかしようと思い行動しても八方ふさがりになるのは、なんともいえない気持ちになります。

私の肌感覚だけでなく、エビデンスとして文部科学省が実施している「特別支援教育に関する調査」を見つけたので紹介します。

通級による指導実施状況調査結果(概要)


資料に出てくる「通級」とは、軽度の障害やグレーゾーンの子どもが通常の学級に在籍しながら、障害に応じて特別な指導を受ける教育形態のことをいいます。

このデータからもわかる通り、合計をみると直近令和3年度の183,879名に対して、5年前となる平成28年はおそよ半分の98,311名でした。
なんと5年間でほぼ倍増していることがわかります。
少子高齢化社会といわれている現代において、右肩上がりで増加しているこのデータの推移が、今後どうなっていくのか非常に気になります。

引用元:通級による指導実施状況調査結果(概要)

予想しなかった意外な展開

どこの病院も新患の受け付けができないという状況に、この先どうしたら良いかわからず途方に暮れていました。

初診が数か月先でいつになるかわからない病院にとりあえず申し込みしておくか、自宅からかなり距離はあるが子どもの産まれた病院に改めて問い合わせてみるか。
私はこの二者択一でどちらを選ぶか悩んでいました。

この先どうするか悩んでいた頃、信頼できる知り合いにその話をする機会がありました。
するとその人のお子さんが、以前そのような病院に通院していたという事を知り、詳しく話を聞いたところ、そのお子さんが通院していた病院の場所というのが、自宅からあまり遠くないところにある大きな病院でした。
その病院のことを知らなかったので調べてみると、大人のみでなく「小児」を対象とした科もありました。
早速私は期待半分、不安半分で新患の受け付けをしているか電話で問い合わせてみました。

すると

そこまで待たず新患の受け付けができると回答をいただき、ようやく次に進めるという安堵感でいっぱいになりました。
その後、正式に病院のホームページから申し込みをして、数日後に病院から電話が掛かってきました。
最短で2週間ほど待てば初診できるとのことで予約を入れました。

まとめ

今回ようやく新患の受け付けができる病院を見つけ、予約することが出来ました。

自分で探してもなかなか見つからずに諦めかけていたところ、その病院を教えてくれた知人にはとても感謝しています。
これからも何が起こるかわかりませんが、諦めずに行動していきます。

本記事の内容が、最後まで読んでいただいた皆さんの、身近な大切な人のお役に立てれば幸いです。