第二の壁「放課後等デイサービス」探し(第6回)

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前回小児精神科へ行ってからおよそ二週間が経ちました。

先生に記載していただいた意見書が、ようやく自宅に届きました。
今回は計三回の通院と並行して、進めていたことを書いていきます。

放課後等デイサービスと通所受給者証

「放課後等デイサービス」探し

初診の受け付けができる小児精神科を探していた時から、放課後等デイサービスについても少しずつ調べ始めていました。

これまで聞いたことのない言葉だったので、初めて知った時は???という感じでした。
一体どんなところなのか、誰でも通えるのか、どのくらい料金が掛かるのか…
最初はわからないことだらけでしたが、調べてみていろいろとわかってきました。

放課後等デイサービスについては、基本的なことをまとめた記事があるので、私と同じく???という方はまずご参考にしてください。

放課後等デイサービスとは?概要やメリットとデメリットなどについてわかりやすく解説
放課後等デイサービスを利用するには?利用条件や料金などについてわかりやすく解説

放課後等デイサービスの利用には、絶対条件として「通所受給者証」がなくてはいけません。
放課後等デイサービスを利用したいのであれば、通所受給者証についても調べる必要がでてきました。
ひとつの記事にまとめると、複雑でわかりにくい点もあるので、今回は「放課後等デイサービス」について書いていきます

放課後等デイサービスの現状

放課後等デイサービスの基本的なことは、前回の記事でわかっていただけたと思います。

では放課後等デイサービスの現状はどうなっているかというと…
病院探しの時と同じく、定員に空きのある事業所(施設)をとても見つけにくいというのが率直な感想です。

放課後等デイサービスに通うために必要な通所受給者証は、お住まいの自治体により発行されるのですが、通う事業所の場所は、お住いの市区町村以外でも選ぶことができます。
今回私は自分の住んでいる自治体以外に、近隣の市区町村の事業所にも問い合わせをしました。

その結果、定員に空きのある事業所はなかったのですが、以下のような回答はいくつかありました。
・体験入所はできるが、入所は待つ必要があり(いつ入所できるかは未定)
・欠席者が出た時のスポット限定(不定期かつ当日や前日に連絡が来る)

なかなか思うようにはいかないものです…
もっとスムーズに放課後等デイサービスは見つかると思っていたのですが、実際に動いてみないと現状をわかるはずがありません。

このような状況になっている要因として考えられるのは、
・定員10名に対して、2名以上の児童指導員または保育士を配置する必要があるなど、法律により定員ごとに決められた人数が決まっている
・事業所数は増えているが、希望者数も増加している
・毎年一定数の赤字経営による閉所がある
引用元:厚生労働省 放課後等デイサービスの現状と課題について

2012年から始まった放課後等デイサービスは、サービスの改善を目的として、これまで法改正されてきましたが、2024年度にも法改正が予定されています。
サービスの改善を目的とした法改正は、利用者側にとっては嬉しいことです。
しかし運営側としては、法改正により体制を新たに整備する必要があるため、多くの時間や手間が掛かります。
今後、より多くの人が放課後等デイサービスに通えるように、さらに改善されることを願います。

放課後等デイサービスの探し方や選び方について

ここからは、放課後等デイサービスの具体的な探し方や選び方を経験を基に説明します。

私は事前に住んでいる自治体から、放課後等デイサービスの利用に必要な書類一式を送付してもらいました。
その書類の中に、放課後等デイサービス事業所の概要や特徴が記載されている一覧の用紙あります。
用紙がなくても自治体のホームページから見ることもでき、おそらく多くの自治体が一覧をPDFファイル形式で公開しています。
Googleで「放課後等デイサービス事業所 市区町村名」と入力して検索すると、各自治体の一覧ページかファイルをすぐに見つけることができます。

各自治体によって掲載項目や様式が異なりますが、放課後等デイサービス事業所の一覧から、見るべきポイントがいくつかあります。

特徴
各事業所の理念や方針によって、運動を中心としたカリキュラムの事業所や音楽を主軸に置いている事業所など、その特徴は異なります。
その事業所の特徴が子どもに合っているか、この先役に立つ内容かどうか確かめてください。

所在地
もし入所できた際に、通える場所にあるか確かめてください。

送迎
事業所によっては、学校が終わる時刻に学校にお迎えに来てくれて、帰りは自宅まで送ってくれる、送迎可能な事業所もあります。場所が遠かったとしても、送迎付きなら通える事業所もあると思うので、所在地とあわせて確かめてください。

対象
知的障がい、小学生から高校生、重症心身障がい児、区内在住者など。
各事業所によって、対象が異なるので確かめてください。

利用時間
基本的に学校の終わる時間に合わせ、13時や16時くらいから19時くらいのところが多いです。
土日祝日の利用時間は、事業所により異なるので確かめてください。

ご家庭の状況や症状によって、優先するポイントが変わりますが、優先順位を付けてから事業所を選定していきます。
最初に私はWISC-V知能検査の結果で、苦手だった項目の改善に役立ちそうなカリキュラムを組んでいる事業所を見ました。
次に所在地と送迎を並行して確認し、物理的に通えるかどうかを判断していきました。

具体的な手順

ここからは具体的な手順を説明します。

1. 各自治体の放課後等デイサービス事業所の一覧を入手する
2. 気になる事業所のホームぺージで詳細を調べる(ホームぺージで具体的な活動内容などを確認できます)
3. 検討する事業所をGoogleスプレッドシートやエクセルにまとめる(一覧をプリントアウトしてマーキングでも良いです)
4. 各事業所に電話して、特徴や空き状況などを確認する
5. 事業所の見学や体験入所をする
6. 入所手続きへ

どれが正解ということはありませんが、私はこの手順でわりとスムーズに進めることができました。
地味に手間と時間のかかるステップですが、諦めずに根気よく進めてください。

まとめ

放課後等デイサービスの現状や探し方についてお伝えしました。

病院探しに続いて、すぐに空きを探すのが難しいという現実が待っていました。それでも諦めずに根気よく進めていただきたいと思います。
本記事の内容が、最後まで読んでいただいた皆さんの、身近な大切な人のお役に立てれば幸いです。